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気密と計画換気②

前回、十分な換気を行うことが大事だと書きました。

では、十分な換気を行うにはどうすれば良いか。

まずは、気密性能を上げることが重要です。

 

気密性能が高いとは、家の隙間が少ないということです。

見た目からは隙間は分かりませんが、窓枠やコンセントまわり、玄関ドアまわり、配管が通っているところなど、何かと何かがつながっているところでは隙間ができる余地があります。

そのため、気密処理(隙間を埋める処理)を行って、隙間がないようにします。

 

気密性能はC値という値で測ります。

C値は「相当隙間面積」のことで、延床面積あたりの隙間面積の割合になります。

例えば、延床面積100平方メートルでC値1.5の場合、およそハガキ1枚分の大きさの隙間があることを表しています。

高気密住宅の定義はありませんが、概ねC値が1.0未満だと高気密と言われています。なので、延床30坪の家であれば、隙間がハガキの3分の2より狭いと高気密と言えるということになります。

 

なお、C値は実測値であるため、建築中に機械を使って測定してはじめて分かります。

設計中に計算では出すことができません。

すべての家で気密測定をするハウスメーカー、オプションでしてくれるハウスメーカー、気密測定をしたがらないハウスメーカーがあるので、C値を重視する場合は契約前に確認しましょう。

また、建築中に測定することが重要です。建築中に測定すれば、C値が思ったよりもでない場合、隙間を見つけて、その隙間を埋めることができます。

建築後に測定してC値が出ないことが分かっても、建築後では隙間を埋めることができせん。

 

 

換気システムは給気口と排気口を持ち、排気口から家の中の空気を出して、その分の空気を給気口から補う仕組みになっています。

 

計画換気とは、各部屋の空気がしっかりと入れ換わるように計算して、給気口と排気口の設置位置を決めることです。

但し、気密性能が低い(隙間が多い)家だと、その隙間から空気が入り込んで、給気口から予定された量の空気が入らなくなります。

その結果、計算通りに空気の入れ換えが行われず、部屋の一部の空気が入れ換わっていないという事態が起こります。

すなわち、十分な換気とは、空気の入れ換わる量だけではなく、部屋全体の空気がしっかりと入れ換わることも必要になります。

 

計画換気のために、気密性能を高めることが大事。